そばにいても、遠くにいても
自然派の〈サラヤ〉は、余計なものは入れない、人と地球に優しいものづくりを続けています。シンプルな暮らしに、サラヤのアイテムはちょうどいい。
愛用品とともに、暮らしのストーリーをうかがいました。
- 皮革作家高木 陶子さん
- 神奈川・葉山の工房にて、夫の将吾さんとともに〈一粒舎〉の屋号で革の鞄や靴などの制作・修繕を行う。直接見て、ふれてもらえるようにと、主に展示受注会などを通じて注文を受けている。
すべては一歩のあゆみから
高木陶子さんと将吾さんが〈一粒舎(ひとつぶしゃ)〉の屋号で活動を始めたのは、2011年。それぞれ靴を制作するための訓練校で学び、靴に関連する職に就いていたふたり。結婚後仕事を辞めた陶子さん、年々労働時間が増えていったという将吾さん。一時は体にも異常が。家族のためにも、暮らしを変えよう。そう決意し、この年を境に少しずつ自分たちの新たな暮らしを育んでいった。
現在は2カ月に一度ほどのペースで受注会を行い、靴や鞄の制作を行う。ここに至るまで、さまざまな人の縁があったという。偶然の連続のなかで変わらず大切にしてきたのは、命と向き合うこと。普段扱うのはすでにタンナーによってなめされた革だが、それが皮として命を宿していた時に思いを馳せ、素材と向き合ってきた。
自分らしくいられる生活と仕事。自宅兼工房の中心に位置する大きなテーブルで家族4人、食卓を囲むのも大切な時間だ。後片付けに用いるのは〈ハッピーエレファント野菜・食器用洗剤〉。環境と人権に配慮して生産された認証パーム油と糖を原料に酵母の発酵から作る、天然洗浄成分「ソホロ」を配合。石油系合成界面活性剤や抗菌剤、着色料、合成香料などは無添加。手肌に負担をかけず、排水は速やかに分解されて自然に還る。遠く離れた地でこの暮らしを支えてくれている命への感謝を込めて、選びたいものがある。
1_初夏の日差しを受けて
「庭仕事をする時に被ったりしています」。沖縄でアダン葉帽子の編み方を学んだという陶子さん自ら作った帽子。さりげなく壁にかかった姿はインテリアのよう。
2_楽しみは一粒で何度でも
カトラリーの収納に使われているのは、調味料が入っていたという容器。「何でもないものの方がいいのかなと思って」。名前のないアイテムも、使い続ければ大切な品に。
3_離れていてもつながる優しさ
人にも地球にも優しい、天然洗浄成分を使用。「安心して使えるのがいいですね」。陶子さんは自宅ではもちろん、父の暮らす実家でもこの洗剤を使用しているという。
4_それぞれにぴったりの使い方
箱が好きで、大小さまざまなものを集めているという。革や木など素材もいろいろ。丸みが特徴的な箱は自作の革製のもの。どの箱に何を入れるか、考える楽しみも。
5_にぎやかな時を刻む
夕方には寛次郎くんとセツちゃんのふたりが帰宅。「このタイマーは子どもたちがゲームをする時必須なんです」。少し褪せた色は家族の思い出を見守ってきた証拠。