香る四季の愉しみ
自然派の〈サラヤ〉は、余計なものは入れない、人と地球に優しいものづくりを続けています。シンプルな暮らしに、サラヤのアイテムはちょうどいい。
愛用品とともに、暮らしのストーリーをうかがいました。
- 料理家藤間 夕香さん
- 東京・板橋にある〈夕顔〉を拠点に活動。料理を中心とした食事会やワークショップの企画・開催、イベントへの出張料理などを行う。
澄んだ時間と空間
料理家の藤間夕香さん。「帰って来たように感じてほしいと思ったんです」。15年前、東京・板橋に料理(食事)に重点をおいたカフェを構えた藤間さん。あえて駅から少し離れた、訪れた人をほっとさせる静かな住宅街のこの場所を選んだ。現在は〈夕顔〉という屋号で、食事会やワークショップを開催している。
藤間さんが料理で表現しようとしているのは、季節ごとの情景。そして料理で四季を伝える上で最も重要なもの、それは香りだという。「季節のイメージを香りに落とし込んでいくんです。香りって、記憶と深く結びついているといいますよね。それから、多くの人に共通するものというか、より根っこにある普遍的なものにつながっている気がするんです」。料理会の最後にはお茶を振る舞うのだという藤間さん。お茶を口に含む瞬間はもちろん、空の茶器に残った香りまで味わってほしいという。
そんな藤間さんが愛用するのは、ヤシノミ洗剤。「無香料・無着色なので香り移りの心配なく器や調理器具に使えるところがいいですね」。植物由来の洗浄成分で泡切れよく、手肌に優しい。排水は水と二酸化炭素に分解され、すばやく地球へと還る。原料となる植物油は、人権と環境に配慮したP S P O認証油を使用し、売上の1%はその原料生産地の環境保全活動に使われている。透明の輝きだからこそ、届けられるものがある。
1_一年中、思い出せるように
藤間さんが箸置きにしているのは、1 5 年前に植えた庭の金木犀の葉。花はお茶にしたり、香湯にしたり。大皿はS Ō K の鈴木絵理加さんが夕顔の料理に合わせて制作。
2_手元を離れる瞬間まで美しく
木工作家の只木芳明さんによる盛り箸。料理を器に分ける、その仕草まで美しく見せてくれる繊細さ。手に合うように、角数と長さが調整されている。
3_澄み渡るような優しさ
空間に馴染みやすい、クリーンなパッケージ。5 年間使い続いているという藤間さん。「油汚れはきれいにしてくれ、肌荒れを起こさないのでとても重宝してます」。
4_日常でも、特別な日にも
食事会用として田村文宏さんに制作してもらったという、蓮の花をかたどった茶器のセット。藤間さんは普段使いとしても、これでお茶を愉しむという。
5_月夜の香りの余韻が残る
静かな月夜に香る花をイメージし、〈茶屋すずわ〉とともに作り上げたお茶。花の蜜とみずみずしいマスカットのような芳香が日本茶の風味と溶け合う。