nice things

小さな森に住む

自然派の〈サラヤ〉は、余計なものは入れない、人と地球に優しいものづくりを続けています。シンプルな暮らしに、サラヤのアイテムはちょうどいい。
愛用品とともに、暮らしのストーリーをうかがいました。

クライスター・パピア作家森住 香さん
福岡県生まれ。多摩美術大学大学院修了。2007 年に姉妹で〈ツヴィリンゲ〉を立ち上げ、ドイツの伝統的な紙染め「クライスター・パピア」の制作を始める。個展、グループ展で多数発表のほか、ワークショップも開催。2016年より〈シュヴァン〉の名前で新たに自身のクライスター・パピアの制作をしている。
http://www.zwillinge.jp

単純な心地よさ

2017年の春、森住香さんは家族とともに、この家へ引っ越してきた。「結婚した時に名字が〝森住〟になったので、できるだけ木のものを使おうと決めたんです」と語るとおり、無垢材をふんだんに使った空間には、家具や器、おもちゃなど、木を中心とした天然素材が暮らしを彩る。

自分の生活と向き合うようになったのは、20代の頃。アレルギー性の蕁麻疹に見舞われたことがきっかけ。合成洗剤から石鹸へ、食生活も見直した。原因がわかってからも、生活を元に戻すことはなかった。単純に天然酵母で作るパンはおいしく、自然素材の衣服は心地よかったから。現在も洗濯では粉石鹸や重層を中心に、買ったばかりのタオルを洗う時、気分をあげたい時にはお気に入りの洗剤、〈ハッピーエレファント〉を使う。アロマが香る天然原料100%の洗剤は、パーム油と糖を栄養に酵母を発酵させ生まれた、天然洗浄成分「ソホロ」を配合。石油系合成界面活性剤をはじめ、漂白剤や着色料、合成香料も無添加で、肌や繊維に負担をかけず、排水は速やかに自然に還る。さらに、原料のパーム油生産地であるマレーシア・ボルネオ島で起きている環境問題に対応。森と動物を救うべく、売上の1%を環境保全活動の資金に充てている。まずはより良い暮らしのため、そして人と動物の共存のため。森を取り入れた暮らしで、森の未来を考える。

1_かごの持つ物語とともに

〈カゴアミドリ〉で悩みに悩んで購入したかご。風呂屋さんでよく見る籐のかごをベースに、職人によって竹で作り替えたもの。背景にあるかごの物語とともに暮らしに取り入れる。

2_小さな家に小さなカップ

「家が小さいから、なんでも選ぶ時には小さいサイズに目がいきます」と、森住さん。洗面所で使うのは、〈Roundabout〉で購入したステンレスの小ぶりなカップ。

3_置いておくだけで癒やされる洗剤

森と動物をイメージしたパッケージに惹かれて手にとった洗剤〈ハッピーエレファント〉。天然原料100% の優しい使い心地と、ほのかに香る天然アロマがお気に入り。

4_シェーカーの暮らしを取り入れながら

右は京都でシェーカー家具を作り続ける、〈宇納家具工房〉によるシェーカーボックス、左は、旦那さんからのプレゼント。シンプルで美しいデザインが、白い空間に映える。

5_組み合わせて楽しい百草サロン

〈ギャルリ百草〉にて販売する、安藤明子さんによるサロンは20着以上所有する。愛用歴は10年以上。東南アジアのサロンと着物を掛け合わせたようなデザインで重ねて楽しむ。

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