キッチンに佇むロングセラー
大量生産・大量消費が根付く現代。本当に必要なものは、案外少ないのかもしれません。自然派の〈サラヤ〉は、余計なものは入れない、人と地球に優しいものづくりを続けています。
シンプルな暮らしに、サラヤのアイテムはちょうどいい。
愛用品とともに、暮らしのストーリーをうかがいました。
- 料理家/カフェプランナー柚木さとみさん
- 料理教室「さときっちん」主宰。旬の食材を生かした、暮らしに馴染むレシピが人気。書籍、雑誌、広告、企業向けレシピ開発などの他、ドラマの料理制作や出張料理教室など幅広く活動中。
http://satokitchen.com/
20年ずっとお気に入り
〈さときっちん〉と名付けられた、キッチンスタジオ兼自宅に暮らす、料理家の柚木さとみさん。
木をベースにして落ち着いた室内は、元は日本家屋。床を張り替え、壁を壊し、カウンターを作り、友人たちの協力を得ながらリノベーションしたそう。廃材から生まれた家具や、業務用によく見られる無機質な調理道具。全体的に色を控えたインテリアが目立ちます。
キッチンに佇む洗剤もそのひとつ。
「20年ずっとヤシノミ洗剤を使っています。手荒れがしにくいことはもちろん、デザインも気に入っています。もともと飲食業界にいたので、料理の邪魔にならないような、シンプルなものに惹かれるようです」。透明ボトルに、ステンドグラス風のイラスト。清潔感のあるデザインは、すっきりと空間になじみます。〝洗浄に不要なものは入れない〟という思いのもと、着色料も香料も無添加なので、中身もシンプル。ヤシノミ由来の植物性洗浄成分は、水と二酸化炭素に分解され、すばやく地球に還ります。45年変わらず「手肌への優しさ」と「洗浄力」のバランスを考えた、洗浄成分16%を守り続けています。環境と人権に配慮して生産されている認証植物油を採用することで、原料調達からこだわっています。毎日使うものだからこそ丁寧に選びたい。シンプル、だけど確かなものづくりが、日々の心地よい暮らしを支えます。
1_優しく照らす廃材のライト
梁がむき出しの開放的な天井からは、優しい灯りのペンダントライトがぶら下がる。実はこれドラム缶から生まれたもの。廃材を利用して家具を制作する〈gleam〉で購入した。
2_木に馴染む無機質なアイテム
空間の邪魔にならないティッシュカバーもgleam のもの。
無機質な素材が生活感を消してくれる。ウッド調の室内に、インダストリアルなアイテムはよく馴染む。
3_ミニマムなキッチンツール
意外と便利な小さいサイズ。調理中スペースをとらず、洗う際にも手間にならない。無印のジャムスプーンは、ジャムをすくう時はもちろん、ソースを作る時にも役に立つ。
4_リースが印象的な空間
DIYで生まれた、木の温もりを感じる空間。白い壁に掛かるリースは友人の〈MIHO FLOWERS〉より。柚木さんの結婚式で作成したアーチをアレンジしてくれたそう。