コンセプト
ヤシノミシリーズは、「人と地球にやさしい」をコンセプトに作られています。
1971年の誕生以来、手肌へのやさしさと高い生分解性をもつヤシの実由来の洗浄成分を使用し、洗浄には不要なものは入れない【無香料・無着色】にこだわっています。
人と地球にやさしい
- 洗浄成分には、植物原料「ヤシ油」を使用
- "石油系"の原料は安価で、石油系洗剤は洗浄力はいいものの、排水後微生物によって生分解されるのに時間がかかる(環境中では分解されにくい)という欠点をもっています。
1970年代には、石油系洗剤が流れ込んだ河川が泡だらけになり、汚染されるという問題を引き起こしました。一方、「ヤシ油」からつくられた植物系洗剤は、手肌にやさしいうえに、微生物によって生分解されやすく、地球環境にもやさしいため、ヤシノミ洗剤は当時高価な「ヤシ油」を採用しました。
1980年代頃からは、ココヤシの油である「ヤシ油」は気候に左右されて供給量が変動し、安定した供給が行えないということを理由に、ヤシノミ洗剤は安定供給できるアブラヤシから採れる「パーム核油」を使用しました。当時、研究者自らがインドネシアやマレーシア、シンガポールへ行き、原料メーカー工場のプランテーションを視察してまわり、ヤシノミ洗剤の規格に合うものを選んだという秘話があります。 - 無香料・無着色へのこだわり
- 人と地球にやさしい洗剤を実現するため、洗浄に不要な合成香料、着色料を一切添加せず、「無香料・無着色」にこだわりました。
精製度の低いヤシ油では、透明度が低かったり不純物がまじっていたり、原料の臭いが残っていたりと、そのままでは製品化できません。一般的には、合成香料で原料の臭いをわからなくしたり、変色するのをごまかすために着色したりしていますが、ヤシノミ洗剤は「無香料・無着色」です。
「無香料・無着色」を実現するため、"原料選び"には大変苦労し、ヤシノミ洗剤に合う "原料"を見つけるまで何度も検証し、研究を重ねました。ヤシノミ洗剤の無色透明の輝きは、そのこだわりと高品質の証です。 - ボルネオ環境保全活動への取り組み
- ここ数年のエコロジーブームで、「環境にやさしい」をうたった商品が多く見受けられるようになってきました。そしてお客さまもまた、"環境"を意識した商品選びをされるようになってきました。
これまでは「洗った後の排水が環境にやさしい」が環境へのやさしさの基準でしたが、環境問題が地球規模の問題になっている現在、サラヤでは商品になる以前の"原料の段階"まで考える必要があると思っています。
そのため、"原料"の循環サイクルにまで目を向け、2004年から原料生産地であるマレーシア・ボルネオ島の環境保全活動に取り組んでいます。 -
※ボルネオ保全トラスト(BCT)とは?
「ボルネオ保全トラスト=Borneo Conservation Trust」は、マレーシア・サバ州から認められたトラストで、失われた熱帯雨林だった土地を買い戻し、野生生物が行き来できる「緑の回廊」を回復させる計画などを行っています。